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「なんでっ!今度の休みはナホと遊園地で遊んでくれるって言ったじゃん!」
「ごめんね、菜穂。裕太が熱出しちゃって行けそうにもないのよ。お姉ちゃんなんだから我慢してよ」
「最近のママっ、ゆーた、ゆーたばっかじゃん!もう知らないっ」
「菜穂っ、待ちなさいっ!」
ナホは、ゆーたがキライだ。泣いてばかりで、すぐママをよぶ。
その間、ママをずっとひとりじめする。ナホだってママと一緒にいたいのに。
優しかったママの口からは、お姉ちゃんなんだから、っていつも言う。
私のなまえは、お姉ちゃんじゃないっ。ナホなんだもんっ。
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