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あとがき
ふぃんです。
最近文学部を引退しました。
とてつもなくパフェがたべたい。
さて、この『ハルシオン』という小説は、今年の6月頃に執筆したものを加筆修正したものです。
かなり切羽詰まって書いた記憶があります。
確か朝の5時頃に書き終えて、1時間だけ寝て登校したような……
裏話というか、設定を少しお話したいと思います。
まず、タイトル。
読んでもらうと何人にも「ハルジオンじゃないの?」と聞かれました。
ハルシオンです。
ハルシオンはトリアゾラムという睡眠導入剤の商品名。
ウィキペディア先生によると、
「翌日への持ち越し効果がなく処方は増加したが、世界中で薬物乱用にもつながった。」
だそうです。
愛は薬です。唐突。
今ウィキペディア先生を見て知ったことなんですが、ハルシオンってギリシャ神話からとったらしいです。
そんな意味があったの知らんで使ってしまった。
2つ目は、名前について。
登場人物である「彼女」には名前をつけませんでした。
それは、「彼女」を透明な存在でいさせるため。
作中では、「私」視点から見た「彼女」が語られるのみで、「彼女」は読者の想像によってできあがります。
ちなみに、主人公である「私」にも名前をつけませんでした。
名前やその漢字には、大きな力があると思っています。
例えば、ミカとミキという二人の女の子の名前。
何となくどんな子か想像できてしまいませんか?
美香と美加、同じ読みで一文字目が同じでも、性格の違いがあるように思えてきませんか?
作者は、「彼女」と「私」に名前があるとそのイメージに引っ張られてしまうのではないかと思い、名前をつけませんでした。
「彼女」の幼馴染みに「桃也」と名付けたのは、桃の花言葉が"恋のとりこ"だったから。
尖ってはいない名前だけど、どこか恋愛遍歴に一癖ある人間にしたかった。
というのもありますが、彼は本当は別の小説の登場人物になる予定でした。
あまりにも書く時間が無さすぎて、短編にしようと書いたのがこの作品で、元々書く予定だったどろどろ恋愛小説の登場人物に彼がいました。
この作品と同じように、女の子が女の子への愛を募らせる中で別の男と関わりを持ち、やがて現実に失望するお話です。
ハルシオンの元になった作品、いつか時間があれば完成させたいものです。
本当は女の子同士の恋愛について思うことも書きたかったのですが、あとがきを長々と書くのはナンセンスだと何処かで見たような気がするので。
十分長いですが、このへんで終わりにしておきます。
私にとってこの作品は三作目の小説です。
きっとこの先、この作品を振り返ってまた進んでいくんだろうなあと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
文学が、あなたの人生を彩る存在であり続けますように。
2021.9.4
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