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番外編:浮気発覚?大騒動の巻 4
ショートパンツの中に手を入れ、お尻を揉み解す。僕はあっという間に反応してしまう。僕がモゾモゾしてると、勘太さんは胸元をいじっていた指で胸の突起をキュッと摘む。
ちょっ、ちょっと!ここキッチンだよ!
そう反論しようとしたが無理だった。シンクの縁に縋るようにしてお尻を突き出すような恥ずかしい姿。
勘太さんの手が下着の中に入ってきて、お尻や鼠径部に触れてくる。僕は後ろだけじゃなくて、前に触れて欲しくてたまらない。
「ひゃあっ」
勘太さんは後ろに指を入れてきたのだ。思わず僕は後ろを振り向き、そこじゃないと視線を送るけど勘太さんは微笑んだまま、そこを解す。
「うっ…あ、あんっ、あ…っ」
クチュクチュとだんだん湿った音がしてくると同時に声も止まらなくなる。
「勘太さん、も、前…触って…」
僕はどうにも辛くて懇願する。後ろも気持ちいい、でも…
「だーめ。後ろだけでイケるでしょ?」
ちゅるんともう一本指が増え、二本の長い指が中をかき混ぜていく。
「んああっ、あっ、あっ!」
「ベッドももちろんいいけど、キッチンで後ろからなんて、夢のシチュエーションだね。さてと、水樹のいいところは…」
ふふっと笑う勘太さん。
「ここだったかな」
ビクン!と体が痙攣する。前立腺だ。
「だめっ、そこ、いじらないで…あああっ、んんっ!」
ハアハア吐息が切れる。ああこのままいきたい。でも指じゃ嫌だ…
「勘太さん、挿れてぇ、もう、変になっちゃうよ…ッ、はあっ」
すると後ろに待望の熱いものがあてがわれる。
「お待たせ…っ!」
指とは比べ物ならないほどの勘太さんのそれが僕の中に入ってきた。
「んんっ…!ああっ…」
バックが気持ちいいのは知っていたけど、何だろう今日はいつもより数倍感じている。
「んあああっ、おく…っ!やばいからあ…っ!」
僕はゆるりと自分の手を前にもっていき、膨張している自分自身に触れようとしたけど勘太さんの手で阻止された。
「触らせて…!お願…んあっ!」
「後ろだけでイケよ」
気持ち良すぎて涙が出てくる。汗と涙と、もうぐちゃぐちゃ。
「イッちゃう、いっ…あああっ…!」
ビクンと体が痙攣し、僕はキッチンの床に白濁したそれをぶちまけた。
「水樹…ッ!」
そしてまた、勘太さんも僕の中に精を吐き出した。
「今度はさあ、裸エプロンお願いしたいなぁ」
「やっ、やだよ!女の子じゃないんだからっ」
全く…と掃除に使ったキッチンペーパーを捨て、よし綺麗になったと立ち上がると勘太さんが正面で手を広げている。僕は勘太さんに体を預けるとぎゅーっと、抱きしめられた。
「やきもちやいてた水樹、かわいかった。もっともっと、色んな水樹、見せてね」
それを聞いて僕はぐいと勘太さんの顔を両手で挟んだ。
「じゃあ、一緒に住もうよ。そしたらもっとお互いのこと、分かるし」
勘太さんさんはキョトンとした顔を見せた後、破顔した。
「めっちゃ、積極的じゃん!どうしたの!」
ぎゅーっとものすごい力で抱きしめられる僕。どうしたのって言われても…そんなに驚かなくても!
気が早い僕らは、その後早速パソコンで賃貸物件を探していた。
「ずっと一緒にいような、水樹」
パソコンの画面から目をそらし、キスをする。
一緒に暮らせるなら、僕はもう何も不安じゃないよ、勘太さん。
【了】
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