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【2話】自殺のプロセス
幼少期、近所に1人の男の子がいた。
僕と同い年だ。
彼は可哀想な人間だった。
両親は離婚して父親しかいなかった。
彼はよく嘘をつき、盗み、騙し、友達面を僕にしていた。
映画で僕は擬似体験している。
そして僕は友情に憧れていた。
おもちゃ、シャープペンシル、自転車の空気入れ、お金。
僕の両親がその事に気付き問い詰めようとした、
だが僕は「やめてくれ、彼じゃない」と引き留めた。
そう、映画で学んだんだ。
友情ってこういうもんでしょ?
彼のアンサーは僕の理想じゃなかった。
その後も彼の行動は変わることはなかった。
中学、高校、新しい人達に出会えることを期待。
きっと素晴らしい出会いが待っている、友情、恋愛、絆。
彼女ができた。
キスをした、セックスもした。
部活で仲間ができた。
毎日遊び呆け、楽しい日々を過ごした。
だがどうだろう、財布の金は抜き取られ、彼女は奪われた。
「なんだったんだ。ここにもいるのか。」
一度じゃない、何度も繰り返し起きた。
別の環境、別のコミュニティで。
もちろん原因は僕にもある。
にしても多くないか?
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