折り句集

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69f1c610-529d-415d-a250-879b280d827b 【紫式部】 (むかし)の人も同じ空を見あげていただろうか。 雷鳴(らいめい)と共に空を駆ける雷が夏の終わりを告げる。 物寂(ものさび)しさも秋になると増してきて、音楽を聴いても本を読んでいても涙もろくなってしまう。 季節(きせつ)が巡ると時代も巡り、 初春(しょしゅん)の令月にして、気淑く風和ぐ「令和」となった今、 気品(きひん)ある式部の花を手に取って、今昔変わらない秋の空を仰ぎ、 文学(ぶんがく)を愛でる。
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