初恋

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舌が絡まり、唾液が混ざり合う。そこから生まれるなんとも言えない幸福感が僕の身体を駆け巡り、発情期でもないのにもっと欲しくなる。 こんなの初めてだ。 求められることはあっても、求めたことは無い。なのに今は欲しくて仕方がない。 次第に激しくなるキスに身体を震わせ、櫂人さんの首に腕を回した。それが合図であるかのように、櫂人さんは僕をソファに押し倒した。 「好きだ、律希。愛してる」 最後は吐息とともに耳元に流し込まれる。その言葉に僕の目尻から先程とは違う涙が伝う。その涙を舌で掬い取り、櫂人さんはもう一度言った。 「愛してる」 その言葉はそのまま僕の心に染み渡り、心を余すところなく満たしていく。 言葉とともに流れ込んでくる櫂人さんの思いを、今度は信じられる。 「僕も・・・好きです」 僕の思いも櫂人さんに届いて。 僕はありったけの思いを乗せて、自ら櫂人さんに口付けた。 「・・・ください。櫂人さんを」 唇を離して発したその言葉に、櫂人さんの香りが一気に吹き出してきた。その艶が多分に含まれた香りに僕もさらに煽られる。 どうしよう・・・香りだけでイキそう・・・。 どこも触れられていないのに上がる息に、櫂人さんはニヤリと笑う。 「そんなに煽って、後悔するぞ・・・」 そう言ってガバッと僕を抱き上げるとそのまま寝室へ向かい、少し乱暴に僕をベッドに放った。そしてすぐさま覆いかぶさり、激しく口付けながら器用に僕の服を剥いでいく。 激しいキスに最初こそ応えようと懸命に舌を動かしていたけど、その愛撫の巧みさにそうそうに白旗を上げてされるがままになる。 いつの間にか一糸纏わぬ姿になっていた身体はすでに熱く高まり、昂りは頭をもたげて後孔は濡れ始める。 そんな僕の身体を優しく愛撫しながら胸を優しく摘まれる。 「・・・ふ・・・ん・・・っ・・・ん・・・」 塞がれた唇から吐息が漏れる。それに気づいた櫂人さんが唾液の糸を引きながら離れていく。 「触らなくてもイキそうだな」 敏感すぎる身体を少しからかい気味に言われ、その言葉に顔が熱くなる。 こんなこと初めてです。 そう言いたいのに、胸の突起を転がされながらもう片方を唇で吸われ、口はいままで聞いたことないくらい高く甘い声を発する。 「あぁ・・・っ・・・」 感じすぎる身体が気に入ったのか、櫂人さんが身体の至る所に手を這わせ、舌で舐めていく。 「はっ・・・ぁ・・・あん・・・っ・・・あぁ・・・」 おかしくなっちゃうっ。 身体中を手と舌で愛撫しながら余すところなく僕の身体を刺激し、徐々に僕の最も敏感な所へと向かっていく。 そして・・・。 「あっ・・・ぁ・・・っ」 結果焦らされる形になった僕の身体はそこに指がかかっただけで爆ぜてしまった。 そんな僕に再び口付けながら、櫂人さんはイッたばかりのそこをやんわり握って上下させる。
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