4人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
音楽の時間
「はあ~!」
「どうしたの、はるちゃん?」
「なんかね、最近変なことばっかり起きる。私、ほんとに頭おかしいかも。」
「え?一体何があったの?」
「うーー。それが…。」
ガラっ!
「はーい。授業をはじめまーす!
というか今日はテストでしたね。出席番号順に行おうと思います!」
今日は歌のテストがある。一人ずつ前に出て短い課題曲を歌うのだ。
高校では、音楽か美術か選択できるが、森くんは音楽を選んだようで
同じ教室にいた。
「先生ー!晴子ちゃんの歌から聞きたいです!」
「えー?自分が後がいいからじゃなくて?
たしかに、晴子さんの歌はとっても上手だからみんなが聞きたいのわかる
わ。私もちょっと今日楽しみだったのよ。
見本にもなるし、晴子さん、先にテストだいじょうぶ?」
「え…、はい。大丈夫です!」
「みんなはるちゃんの歌声を楽しみにしてるのね。がんばれ!」
「ありがとう、冬子。」
最初のコメントを投稿しよう!