14人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー、やっぱりお腹空いてたんだね」
「さっきまでずっとすごい泣いてたんだぜ、おもちゃ見せてもぜんぜん泣き止まないしさあ」
「しょうがないよ〜赤ちゃんは泣くのが仕事だもん、一日中こんな感じだよ」
「そうか、大変だな。俺もなるべく早く帰って手伝うよ」
「そうだね、よろしく。あー、大泣きしちゃって汗びっしょり。じゃあ着替え持ってきてくれる?」
「オッケー!」
遠のく意識の中、私は父母の声をぼんやりと聞いていた。父は私の頭に軽く接吻し着替えを取りに行ったようだ。母の腕の中で乳と両親の愛に満たされた私は、安心して眠りについたのだった。
(了)
最初のコメントを投稿しよう!