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フランス語で書かれたメニューをオドオドと注文する。
彼女は慣れたもので給仕に流暢に何か注文をしている。
笑顔で注文を終えた後
「今日は奢るからね」とウインクする。
「えっ、とんでもない」
慌てて手を振り断ろうとするが
「いいの、いいの」と聞かない。
どうしたものかと思ったが思いのほか金額が高く持ち合わせもなかったのでやむなく払って貰うことにした。
「ところでさぁ、北条君は彼女いる?」
急にそう聞かれ思わず吹き出しそうになる。
「えっ、と、いないですけど何で!?」
「うそ~。じゃあ私にもチャンスがあるかな~」
チャンス!?なんのチャンスだろう?ホントに分かんないや。
「チャンスって、なんのチャンス?」と恐る恐る聞いてみる僕。
「北条くん、私に言わせるんだ。彼女よ、カ、ノ、ジョ」
キターー!
いや待てコレってホントに僕の事か?
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