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私は焦りました、はい。ゆりりん用の椅子を持ってくるのを忘れてしまったからであります。私はゆりりんを椅子に座らせましたが、私の席からはゆりりんの姿は影も形も見えず、パタ、と倒れた音がしたと思ったらゆりりんが横倒れになっておるではないのですか。ゆりりん!ゆりりん!困りました、困りました。ああ、ああ、そうだな、私がゆりりんの横に座れば良いのではないでありますか。ゆりりん、私に寄りかかってください。そうです、あっ、そうですゆりりん嬉しい。はい、私にくっついて、そう、ああ、ゆりりん。もう大丈夫ですよ、はい。
しかしこのレストランの従業員もしょうがないですよ、ゆりりんが可愛くて目も合わせられず何も言えないのですから、ええ。恥ずかしがって私の顔しか見ないんですよ、ええ。だって本来ならば私達はここに入れないのですよ、ねえ。なんたってここはシングルレストランですから。私達は二人なのですから、まあしょうがないでありますね、ゆりりんが可愛過ぎる気持ち、私にもよくよくわかりますからね、従業員の皆さん。
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