1人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
全ての始まり
「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、」
僕はベットの上で目が覚めた。ベット横にあるのは、一定のリズムでなっている心電図。
「あ、ここ病院だ、」
僕はなんでここにいるのかは一瞬わからなかったが、すぐに思い出した。
「あ、僕交通事故にあったんだった、、」
今にも泣き出したかった。今日は高校生活最後の体育祭だった。僕は足が速いので全員リレーのチームアンカーだった。初めてのアンカーでものすごく楽しみにしていたが、絶望の底にいる感覚だった
「なんで、僕が交通事故に、、、リレーのアンカーやりたかったな、」
僕の私物が何個か置いてある綺麗な病室で独り言を呟いていても気持ちは落ち着かない。
テレビをつけた。面白い番組はやっていなかった。
スマホを探したが、充電がなぜかと切れていた。
外を見た。秋の今、残暑がまだ残っている。あと数週間経ったら紅葉が綺麗な季節になるのかなと思った。でも、心はまだ落ち着きはしない。
そして思い出したくない嫌な過去を思い出す。
最初のコメントを投稿しよう!