今を生きる。

全ての始まり

東京で生まれ東京で育った新川　夢斗（にいかわ　ゆめと）は東京の普通な高校生だ。陸上部に所属しており、都内の高校生大会では2位、関東の高校生大会では決勝進出も惜しくも日本大会には出れなかった。しかし、100m13秒台の記録を持っている俊足者だ。

しかし、昨日、暴走トラックに運悪く轢かれ、意識を失った。3日ほど目を覚まさず、4日目にして目を覚めたのだ。クラスメイトからは、「お前、大丈夫かぁ？」「休めよ！！」「早く治せよ」って、心配されているが、本人はなんとも思ってない。

「心配してくれるのはありがたいけど、生きてるんだよな、僕、、
　いや、でも暇！何やればいいんだろ、」

彼は今まで学校を休んだことはなく、病気の治し方をよくわかってない。だから彼は寝て、リハビリして、寝て、リハビリして、というなんともつまらない生活をしていた。

このつまらない生活がたった１つの出会いでつまらなかった生活がつまらなくなくなったのはまだ彼は知らなかったのだ。