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まずは間男の体育教師を調べあげ、学校に報告。
奴を懲戒解雇に追い詰めた後、孤立無援のところを拉致して、廃液処理工場へと連れて行った。
そして有害廃液がいっぱいに貯まったタンクに落としてやった。
それでも奴は死なずに一命を取り留めた。
だが、イケメンだった面影は最早失われ、皮膚がドロドロの怪物と化していた。
現在はどこにいるのかも分からない。
間男の復讐が終わり、次はバカ女2人だ。
俺は迷うこと無く、慰謝料を請求し、2人を家から追い出した。
妻は俺に謝罪し、許しを乞うたがもう遅い。
俺は満面の笑みで言ってやった。
「命があっただけでも感謝するんだな」
この言葉に妻は凍りつき、大人しく離婚に応じてくれた。
娘が俺の正体に気付いたのは恐らく、妻が喋ったのだろう。
2人は俺を警察に売る事もできたのに、それをしなかった。
俺への制裁が怖いのか或いは俺に申し訳なく思い始めたのか。
または生きる意味を失ったのか……
そうでなければ、父親に殺してくれ等と言わないはずがない。
「哀れだな……殺し屋をしてるからという理由で父親に殺しの依頼を申し込むとは……なんとも哀れだ」
俺は娘の情けない顔を見下しながら観察してやった。
それでも尚、娘からは覇気を感じられなかった。
「俺はお前をひとおもいに殺さない。娘に情が移ったからでは無い。苦しみ抜いて死んでほしいからだ。それがお前の罰だ」
俺はそう言い残すと、今度こそ山を降りた。
もう後ろから女の怒声が聞こえてくることはなかった。
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