12人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
⑴
「じゃあまたね~!夏生くん!」
「ん~ また明日ねー」
さっきまで一緒に話していた名前もわからない可愛いと有名な男は出ていった。
何か知らないけど、俺の親衛隊に入ってるらしいよ?
興味ないから名前も何も知らなーい。でも暇だったから話していただけ。いわゆる暇潰しみたいなもんだよ。
俺は、金髪で青目だ。母親がフランス人だからしょうがないよ。外見がこうだからってフランス語は全く話せません。生まれたのは日本だし、育ちも日本だから根っからの日本人でーす。
外見と話し方からか、周りからはチャラ男って言われてるらしいよ。しかも、セフレがいっぱい居るんだって。聞かれても否定はしないけど、だんだん噂は広がっていくだけ。どうだっていいけどね。
誰も居ない教室で、俺は立ち上がり野球グラウンドが見える席に移動してその席に座った。
しばらくグラウンドを見つめてると、あいつが笑顔で部員と話ながら練習している。
「‥‥あー、もう!」
あいつが知らないやつに笑いかけているのが嫌だ。
イライラしていたら、いきなり睡魔に襲われてその場に伏せた。
あんまり言葉を交わしたこともない相手にイライラする自分にイラつきながら意識を手離した。
最初のコメントを投稿しよう!