魔女の血飛沫

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……… … 「カーミラ?カーミラどこー?」 私は山の麓付近で一生懸命、娘の名を呼んだ。 「カーミラ!カーミラどこだー?」 パパも一緒に探してくれている。 さっきパパから聞いた情報…。 『他のヴァンパイアに聞いたんだが、  この辺りで魔女狩りが流行っていて  山の麓の方は勢力的に行われているらしい。  すぐにこの辺りから転居した方が良さそうだ』 家は捨てれば血に戻る。 最悪身一つでもこの地から離れないと…。 「…なぁ、ここまで下りてるか?」 「人間に興味を持ってたし、もしかしたら…」 「とにかく急ごう」 「えぇ」 山の麓で2人頷いたその時… 「おい、お前ら怪しいな?」 「もしかして魔女じゃないだろうな?」 「…っ!!!」 私たちの後ろでそんな声が聞こえた。
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