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昔
「あゆちゃん遊ぼ―??」
「たっくん、いいよ―」
たっくんはあたしがつけた拓也のあだ名
手をつなぎ近くの川岸に行った
「はい、これあゆちゃんが僕のおよめさんだよって証拠」
「かわいい…ありがとう。」
星のビーズのブレス
これを私は大切にした
「好きだよ…あゆちゃん。大人になるまでの約束だよ」
「うん…約束ね」
約束したある日から何日か過ぎた日の夕方
「あゆちゃん…僕ねパパの都合で遠くに引っ越ししちゃうんだ」
「会えなくなっちゃうの?」
涙目でたっくんを見つめた
「…うん、でもいつか会いに来るよ…約束守るためにさ」
泣いてる私を慰めるために笑ってみせたたっくん
「…うん…約束だよ…」
次の日の朝…「約束だよ」とほっぺにキスをしお別れをした
その日ブレスを離さず泣いていた
たっくんが引っ越ししてからも週に二回は電話で連絡をした
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