解説 1

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解説 1

Brain (ブレイン) Machine(マシーン) Interface(インターフェイス)  通称BMI。頭に埋め込めるほど小さな電子機器及び脳と仮想現実(メタバース)を連動させるプログラムの総称。なお、その機能を完全に発揮させるには機動パネル(場所は任意に決められるが大抵首筋に備え付けられる)や人工眼球の埋め込み手術(インプラント)が必要となる。そのためこの時代の人たちは程度の差はあれ体の一部を機械化するのが常識となっている。ちなみに埋め込まれた起動パネルは上から人工皮膚を貼り付け一見それとわからぬよう処理するのが普通である。しかし稀に起動パネルを剥き出しの状態にしたままのものもいる。理由は趣味嗜好(ファッション)のためであったり現実世界の体に関心がないため処置を施さないなど様々である。 アリストロメリア    仮想現実(メタバース)でもっとも発展した日本発祥の都市。街並みは1980年代の香港を参考(モデル)に日本的な感性を加え近代化(モダナイズ)したものになっている。経済活動の場としてはもちろん、教育施設や娯楽施設も存在し、さらには政治の公式な交渉まで行われているまさに第二のといえる場所。ほとんどの日本人は生まれてから死ぬまでの時間をここで過ごしている。これにより現実は肉体の保管場所としての意義しか持たなくなっている。街の名の由来は南アメリカ原産の球根植物、夢百合草(アリストロメリア)。花言葉は「未来への憧れ」「幸福な日々」である。 かなで    歌唱に特化した合成音声ソフト(シンガロイド)AIのこと。耳に残るその声は数万人のオーディションから選ばれた人間の声を元に合成されたものらしい。基本設定(デフォルト)状態では16歳の美しい少女の姿をしている。ある程度なら声質や容姿の設定をユーザが調整(カスタマイズ)することが可能。かなでのAIは歌唱に特化しているため日常の受け答えは必要最低限のことしかできない。しかし、有料の拡張パックをインストールさせることにより高度な会話や人間らしい仕草をするようになったり、生活のサポートを行わせることができる。拡張パックは公式からだけでなくサードパーティも開発しており、実になスキルが販売されている。なお、合成音声ソフト(シンガロイド)はシリーズ化されておりかなで以外にも名前や性別、年齢の設定が違う兄弟姉妹(別バージョン)が多数存在する。
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