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17年しか生きていないのに、私の人生は散々だった。
先に生まれたのは私なのに、1年違いで生まれてきた妹である苺の方がとても可愛がられ、皆から愛された。
私の容姿が苺よりも劣るせいかそんなに可愛げがないのか、両親は苺に何でも買い与えお願いを聞いた。
私のお願いや我儘なんて1度だって聞いてもらったことない。
してくれるのは、生きる為の最低限の事だけ。
そんな苺が羨ましかった、憎いと思ったこともある。
なんでこんなに差をつけられ生きていかなきゃならないのかと、自分を恨んだことさえある。
そのせいで中学生の頃は何度も枕を濡らした。
中学2年生の時に新1年として入ってきた苺は、容姿のせいですぐに噂になった。
そしてその見た目の違いから、
「お前妹に全然似てないな」
「妹にいい所全部取られたんじゃないの?」
「かわいそ〜」
などと馬鹿にされた。
可愛らしくモテる苺と目立たず冴えない姉の私。
生まれてくる家を間違えた…毎日のようにそう思った。
そして最期さえも、私は誰からも悲しまれなかっただろう。
きっと両親でさえも、捕まった私が悪いと思ってるだろう。
___嗚呼、なんで不幸な女の子に生まれてしまったの。
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