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中がぎゅうっと締め付けて逢生のものを離さない。
「……っ!苦しいよ、奏花」
息を乱した逢生は耳をなめ、甘く噛む。
中を締め付けてしまって、逢生がぐっとこらえたのがわかった。
「ご、ごめっ……あっ、んっ」
軽く揺さぶられるだけで、声がこぼれた。
罰と言ったのは本当だったのかもしれない。
もっと激しく動いてほしいのにゆっくりと私が感じる部分をこするだけで、達しそうになると動きを止めてしまう。
「逢生のっ……」
「なに?奏花?」
嬉しそうな声。
私がねだるのを待っている。
「逢生のバカっ……!」
泣き出した私に逢生は慌てた。
さっきまでの悪い顔はなくなり、今は表情を崩していた。
困った顔をして、私の顔を覗き込んだ。
「意地悪だった」
ごめんと逢生は謝ってこぼした涙を舌ですくう。
泣いている私にですら、うっとりとした表情をしているのは私の目に映っているんだからっ!
誤魔化されないわよっ。
逢生は優しく手のひらで頬を撫でた。
ゆるやかな動きは早められ、突き上げられるたびに苦しみが消されていく。
揺れるお湯と音が激しくなるたび、耳からも感じさせられてたまらない。
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