第1話 ただの幼馴染ですから!

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パンプスをはいて、バッグは誕生日に逢生からもらったグッチのバッグ…… まじまじと黒のミディアムトートバッグを見た。 何色のバッグがいいって聞かれたから適当に使いやすさを重視し、黒って言ったらグッチがやってきました―――ってどんなチョイスよ。 逢生の誕生日なんて私がケーキを焼くらいだっていうのに。 ぼんやりした逢生の顔が思い浮かんだ。 いやいや! なに後ろめたいなんて思ってるのよ。 逢生と私は幼馴染ってだけ。 「今年こそ彼氏をゲットするんだから!」 ガッツポーズを決めた。 そう―――彼氏いない歴年齢に終止符を打つために!
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