17 relation Ⅱ

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 俺たちは、またゆっくり繋がった。さっきよりも少しだけ、栞の緊張は緩んだみたいだ。そのせいだろうか?  俺がもう、ダメだ。 「栞、30分って言ったけど、ごめん」 「どうしたの?」 「気持ち良すぎて、…もちそうにない」 「…なんか、嬉しい」 「⎯⎯栞っ」  もう、本当に恥ずかしいやら情けないやら。計3回交換した。すぐにまた復活するから我ながら呆れてしまう。心も体も栞を求めてるんだろうな。 「おかげで、少し…慣れたみたい」  額に薄く汗をかいた栞が、下から俺を見上げる。 「俺、ちっとも慣れない…その度に栞の体が変わるから」 「それは…どういうこと?」 「よくわからない。でも、満たされてて、その度合いが上がってく感じ?」  また、栞の体が変わった。 「ほら」 「……っ」 「ごめん。痛かった?」 「ううん。違う。・・・逆だよ?」  栞は潤んだ目で俺を見上げた。 「初めてなのに、そんなはずないって思ってたけど、どうしよ?もう…痛くない」  そう言って、大きく息を漏らした。 「もうすぐ30分経つんだ。動いても大丈夫?痛かったら、言って?」 「うん。たぶん、大丈夫」  ゆっくり唇を重ねた。口内を探る。どこかに栞の気持ちがまだ隠れてる気がして。でも、隠れてはいなくて栞が俺を受け入れる。  時計を見たら、もう時間は過ぎていた。 「動くよ?」  耳元で囁いたついでに、耳に唇で触れながら体を動かした。知らなかったはずなのに、体は知っていたみたいに滑らかに動く。  栞が小さく声を上げた。慌てて覗き込むと、首を左右に振った。 「…陽平、好き。大好き。…つかまえてて?離さないで」  今この瞬間だって、この先だってずっとそうする。  俺はちゃんと言えていただろうか?  栞には聞こえていただろうか?  さっきとは違う、うねるような感覚に二人とも呑みこまれ、夢中になって抱き合った。
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