12人が本棚に入れています
本棚に追加
道中、他の仲間の人達を見た。僧侶と魔法使いは近くのレストランに入っていき、ジャンボパフェを頼んで、その巨大さに目をひんむいていた。お互いそれを形が崩れないように、チマチマとスプーンで摘まみながら、笑顔で話しあっている。
きっと、今までの冒険の事とかを話しているんだろう……。
会話の内容は何一つとして聞こえない。窓ガラス越しでしか見ることの出来ない、その姿はとても鮮やかで……遠くの存在で……。
「・・・・・・」
きっと出来ないんだろうな。私には一生……
だけど、どうしても羨んでしまう。あの場所で、もし勇者さんとあのパフェを食べながら話し合えたら……どれだけ幸せだろうか?
最初のコメントを投稿しよう!