5.月曜日 前半

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5.月曜日 前半

 携帯のアラームをワンコールで止める。  良かった、三姉妹はまだ寝ているようだ。  たけしは、パパ特製の朝ご飯でも食べさせてやろうと、子ども達を起こす時刻より三十分早くアラームをセットしていた。  自由な一日の始まりに、寝覚めは良い。  たけし家族は、ダブルベッド二つ分ほどの広さのマットレスベッドに、みんなで本数の多い川の字で寝ていた。  ひろみがいないので少しは広々と寝れるかと思ったけれど、子どもというのはどうしてこうも寝相が悪いのか、たけしも今は花の下敷きになっている。  花の向こう側にいる桃は、横向きになって足を桜の方に向けて寝ている。桜は桃に追いやられて、ベッドの端の安全柵にはさまるようにして窮屈そうに寝ていた。  たけしは花をそっと自分から引き剥がし、桃の向きを縦方向に変える。  桜をベッドの内側に寄せようとしたとき、桜の目が開いた。 「悪い、起こしたか? まだゆっくりしてていいぞ」  桜は眠い目をこすりながら頷くと、また目を閉じて寝転んだ。  たけしは、三姉妹に毛布をそっと掛け直してから寝室を出た。
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