5.月曜日 前半

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 それから、やっと自分の朝食だ。  たけしも『神様籠』から選んだスープに湯を注ぎ、ご飯と箸を用意して机に座ると、『毎日すること』の紙が目に留まった。  洗濯の項目。  はいはい、わかったよ。  仕事が後に回るのも自由な時間が減る気がするので、とりあえず洗濯機を回しておこうと、再度立ち上がる。  ええと、洗剤は……柔軟剤はどこだ?  洗濯機と格闘中、二階から泣き声が聞こえてきた。花が起きたのだ。 「花、何食べたい?」  重くなったオムツを脱がせながらきく。 「たまごごはん」  そうか、ひろみが言っていた、花は今『たまごごはんブーム』なのだ。 「よし、パパが作ってやるぞ」  キティちゃんパンツを手に取りながら応える。  パンツを履かせようとした手をふと止めてたけしは思った。  いや、まてよ、ここはもう一度オムツにしておこう。そうすればトイレに連れて行く手間が省ける。  キティちゃんパンツを戻し、新しいオムツを履かせる。ついでに着替えも済ませておこう。  花に『たまごごはん』を作って食べさせている間に、たけしはすっかり冷めきったご飯とスープをかきこんだ。 「パパ、遊ぼう!」  花がニカッと笑う。  せっかくパジャマから着替えさせたのに、花の服はすでに『たまごごはん』でぐちゃぐちゃになっていた。  明日からは、朝ごはんの後に着替えだな。  たけしはため息をついた。
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