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洗濯機に向かうたけしの後ろから、花がついてきた。
「パパ、うんちでちゃた」
ん?
しゃがんで花のオムツを覗くと、確かにいいにおいのする物が出ている。
はあ……
けれど、キティちゃんパンツでなくオムツを履かせておいたのは間違いじゃなかったとも思う。
たけしは再び洗濯機に背を向けて、花を抱えてリビングに戻った。
オムツを変え終わった花は気持ちよさそうな顔をして、静かにぬいぐるみと遊び始める。
洗濯機の乾燥ボタンを押して一息つくと、どっと疲れが押し寄せてきた。
時計はもう11時を指している。何だか何もしないうちに午前中が終わってしまった気がする。
いや、慣れればこんなのはどうってことないさ。午後からはもっと効率的に……
そんなことを考えながら「パパ、パパ」とぬいぐるみを押し付けてくる花とままごとらしきことをしているうちに昼になった。
「花、何食べたい?」
「たまごごはん」
そうだった。でも二食続けていいのか? まあいいか。
たけしは、朝、「パパ特製の朝ごはんでも食べさせてやろう」と息巻いていたことなどすでに忘れている。
二人分の『たまごごはん』とインスタント味噌汁を作り終えたとき、携帯電話が鳴った。
ひろみからだった。
※ 月曜日後半へつづく
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