洋子の告白

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洋子の告白

 三人は中華料理屋へ入った。 「私の奢りだから、食べてねー」  明美が席に座るなり言う。 「ありがとうございます~」  洋子がお腹空いたと明美にお礼を言う。 「ありがとう!」  中華料理を食べて、しばらくしたとき洋子が言った。 「私、忠さんに話があるんです」 「真剣な話?」 「はい」 「・・・」 「あの・・・」 「うん」 「私、忠さんのことが好きなんです! 付き合ってください!」  思わぬ告白だった。 「えっ?」 「はっ?」  忠と明美は二人で呆然とする。 「マジ?」 「はい」  忠は考え込む。 「俺には明美がいるし、かといって洋子ちゃんの告白も振ることが出来ない」 「どうするのよ?」  明美が聞く。 「明美、二股じゃダメか?」 「「・・・」」  今度は明美と洋子が止まる。 「はぁ。自分の気持ちに嘘がつけないとは聞いたけど、ここまでとは」  明美が仕方ないわねと言って、続けた。 「じゃあ」 「よりはいいから、それで良いわよ」  明美がため息をつく。 「よかったですね、忠さん!」 「洋子ちゃん、ありがとう!」  これで三人は忠の二股で三角関係になったとかならなかったとか。
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