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次の日、忠が会社に行ってみると、忠の机の横に洋子がいた。
「あっ、忠さん! おはようございます!」
そういって、洋子が抱きついてくる。
「ちょっと洋子ちゃん」
スーツは着ているが、体の感触が。
「私の前でそういうのはやめてね」
明美が注意する。
「ごめんなさい」
洋子が離れる。
「と、言うことでおはよう、忠!」
今度は明美が抱きつく。
「えっ。ちょっと。明美はOKなの?」
「彼女だし」
明美が平然と言い放つ。
「わ、私だって彼女です!」
我慢ならんと洋子が抱きついてくる。
「二人とも、落ち着いて」
「「ごめんなさい」」
席に着いた忠は二人に話す。
「二人に愛されるのは、嬉しいけど、今は……」
「けど、どうするのよ? 二股なんて」
明美が大事よと言いながら、聞く。
「二股をいいと感じてもらうためには」
「そんな場所ないでしょ?」
明美がため息をつく。
「一緒に暮らさないか?」
「はっ?」
明美がポカンとする。
「親いないし」
「そういう問題じゃないでしょ?」
明美がためらう。
結局、暮らすことになった。
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