さいごに

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さいごに

 本文を書いている間に季節も巡り、すっかり涼しくなってきています。感染状況も収まりを見せつつあり、オリンピックフィーバーで急増した感染者数も減少傾向にあります。このままゼロになってくれれば良いのですが、多分そうはならないでしょう。なんせこれから冬ですから。  2020年のコロナイヤーでは、感染者数は初めての緊急事態宣言の効果もあってか、夏にぐぐぐっと減少しました。しかしその後、インフルエンザの流行期になると共にぶり返しました。今年も同じことが起きる気がしています。  ワクチン接種は、二回済ませた方が全人口の半分ほどになったようです。けれど、だからと言って安心はしてはいけないと思います。  ワクチンは万能ではないのです。実際、芸人の南海キャンディーズのしずちゃんは、コロナに罹り、その後ワクチン接種しましたが、もう一度コロナに罹りました。恐らく症状は軽く済んでいると思いますが、それでも罹るものは罹るのです。  新型コロナに感染する方法は明確です。唾が飛び交う場所にいるかどうかです。次点で其処彼処も気にせず触りまくることですが、一番の危険は唾でしょう。逆説的に言えば、それさえ防護できていれば新型コロナに感染することはないわけです。  このことは去年の初め頃、コロナ禍がスタートする頃から仮説的に言われていたことです。けれど現在に至っても対策法として提唱されていることからも、その有効性は認められていると思います。  しかしながら悲しいかな、世の中にはこれを踏まえず行動する方がいらっしゃるように見受けられます。もういいのではとか、いい加減自粛には疲れたとか、そういった理由からかもしれません。けれどそもそも、疲れるような対策法を選ぶことが間違いだと思います。  例えばダイエットなんかでも、よく「頑張る」という表現が使われたりしますが、ああいうのも大切なのは継続することで頑張ることではないと思います。頑張れるのはゴールがあるからですが、継続にゴールはないのですから。  ダイエットの話が出たので蛇足で続けますが、もうすぐ夏だからとダイエットをして、そのあとはリバウンドをしてという方が多い気がしますが、これは個人的にはお勧めできません。「太る」とはどういうことかというと脂肪細胞が増えるということです。そして一度増えた脂肪細胞は減りません。ダイエットとリバウンドを繰り返す人が痩せにくくなるのはこれが原因で、リバウンドした場合は基礎体重が1.1倍になると言われています(確か世界仰天ニュースの拒食症の時にやっていました)。なのでダイエットを頑張るというのがそもそも間違いで、継続できる手段を選択する必要があるのです。  コロナ対策も同じだと思います。人間、そんなに頑張れません。だから適切な対処法を手に入れて継続できるようにすると、自粛疲れなんて生じないと思います。  適切な対処法は個々人で自主的に把握する必要がありますが、今の世の中、その気になってちゃんと調べれば大概のことは分かります。ウイルスに関しての知識も隙間時間なんかに調べるだけでも、一週間もあれば大体押さえられると思います。そうやって皆が皆、適切な知識を得ていれば、コロナ禍なんて一ヶ月もあれば収束すると思います。  インターネットを活用する場合のポイントは、理論理屈がしっかりしている、参考文献が示されている、著者が誰かはっきりしている、具体的な数値などが示されているなどです。因みに本文はどれも伴っていません。信用しちゃダメなやつです。  とは言え、群衆には論理的なものほど効果がないとギュスターヴ・ル・ボンも言ってますから、コロナ禍はそう簡単には収束しないでしょうね。  最後になりましたが、このような駄文を最後まで読んでいただきましてありがとうございました。余談ですが、本文で引用した「アンナチュラル」というドラマの第一話は、現在のコロナ禍を予言したかのような内容になっています。このドラマは2018年のもので完全にコロナ前の作品ですが、偶然の一致は面白いものですね。何となく去年観返えした時には鳥肌が立ちました。因みに今はアマゾンプライムなんかでも観れたと思います。気になる方は是非確認してみて下さい。
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