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彼女とお尻
【お題:彼女とお尻 必須要素:豊胸手術】
ぼくは彼女のお尻の方が好きだった。愛していると言ってもいい。だけど彼女は小さな胸がコンプレックスのようで、胸のことばかり気にしていた。気にしなくていいよってぼくが言っても気にしていた。彼女はぼくのことが好きだって言ってて、そのぼくが気にしなくていいよって言ったのに、どうして彼女は気にするのをやめないのだろう。ぼくは不思議でしょうがなかった。
彼女はある日豊胸手術をしたいと言い出した。そんなことする必要ないよってぼくは言ったけど、彼女は聞かなかった。それでぼくは彼女と別れることにした。ぼくの言うことをちっとも理解してくれないんだもの。
最後に、ぼくは彼女のお尻をもらうことにした。記念のようなものだ。彼女と別れることはそれほど辛くないけど、彼女のお尻をもう触れなくなるのはとても辛いことだった。包丁で切り取った。これで彼女は「彼女とお尻」になった。そして気づいた。僕が愛していたのはお尻の方だ。彼女の方はどうでも良かった。それに気づけた。僕はそのとき初めて彼女を愛おしいと感じた。ありがとう。
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