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「もーやだ、やだ。光樹のばか。いっぱい飲ませやがって」
すっかり出来上がってしまった私は、光樹に向かって罵詈雑言を繰り返す。光樹は素知らぬ顔でソファをベッドに変形させていた。VIPルームと呼ばれているけれど、実際はただのヤリ部屋。ソファベッドと、奥にはシャワールームまである。ノーマルからアブノーマルまでなんでもできる、らしい。私たちは十分『アブノーマル』の部類に含まれる。
私は浩介の膝に頭を乗せていた。浩介は私の頬を優しく撫でてくれる。その手が冷たくて、私はうっとりと目を閉じていた。
「ほら、用意おわったぞ」
「わかった、今連れていく」
浩介は私の頭をそっと避けて立ち上がり、ぐったりとした私を抱き上げた。そのままキングサイズくらいの大きさになったベッドに連れていく。途中で私の靴がぽとりぽとりと落ちていく。
「あんた、なんかいれたんじゃないでしょうね。変な薬とか」
「キメセクは好きじゃない」
最低だけど、なんだか頼もしい言葉だ。私はベッドに横たわり、大きく息を吐いた。アルコールのせいで、体が火照って仕方ない。
「あつい……」
「じゃあ、服脱がせてあげる。ほら、バンザイして」
お願いなんてしてないのに、浩介はどんどん服を脱がせていってしまう。カットソー、キャミソール、スカート。それらが床に落ちていくのか見えた。下着とストッキングだけ残すのは、浩介の趣味。
「ははっ、今日もかわいいのつけてるね」
薄いピンク色のブラとショーツ、浩介はこういう清楚な感じが好きらしい。
「ねぇ、シャワー浴びたい」
「だめ。このままするよ」
浩介はそう言って、私の首筋を舐めた。汗かいているし、恥ずかしいからやめてという気持ちと、くすぐったくて、もっとしてほしいという気持ち。二つが複雑に混じり合う。頭を動かすと、光樹と目があった。光樹は私に向かって手を伸ばし、眼鏡を奪ってしまう。
「やっぱり、俺はこっちの方が好きだな。コンタクトにしろよ、十和子」
「そう? 眼鏡あってもかわいいと思うけど」
コンタクト、持っているけど入れるのが面倒なの。そう言いたいけど、変な吐息しか出てこない。ぼんやりとした視界の中、光樹がニヤリと笑うのが見えた。
「もう何もしなくても入りそうだな」
光樹の指がショーツのクロッチを引っ掻く。私がわずかに震えるのを、2人は見逃さない。
「ほんと、もうショーツに染みてるよ」
浩介はストッキングをつかみ、大きな音を立てて引き裂いていく。その音を聞くと、これからこの男達に犯されるんだという感覚がじわじわと押し寄せていく。光樹がクロッチを脇から指を入れる。
「あ、んやぁ……」
「ぐしょぐしょじゃん」
節ばった指先でするり秘裂をなぞる。光樹が指を動かすたびに、水音が部屋に響いた。私が体をよじって逃げようとするけれど、光樹の手はそこから離れない。それどころか、ゆっくりと指を埋めていく。
「ん、んん……ぁ、あっ」
「ほら、すぐ入った」
「濡れすぎだね、十和子ちゃん」
今度は浩介がその細長い指をショーツの中に入れてくる。指に愛液を纏わせ、彼は少し上の硬くなった秘豆にそっと触れた。
「やぁあっ……!」
体が大きく跳ねる。
「だめ、や、そこやぁ……っ!」
「だめじゃないでしょ、十和子ちゃん。クリ好きって、気持ちいいって言わないと」
「や、らぁ……す、き、すきだからぁ……」
人差し指と中指で挟んで揺さぶり、指の腹で押しつぶし、カリカリと引っ掻く。私の嬌声が悲鳴に変わるのを、二人は楽しんでいる。
「すげー、ナカ締まるんだけど」
「ここ、そんなに気持ちいいんだね。かわいいなぁ」
「十和子、そろそろイクんじゃね?」
「指増やしてあげたら? たくさん入ってるの好きじゃん、この子」
「そーだな」
ぬるりと私のナカに光樹の指が滑り込んでくる。二本の指でぐちょぐちょにかき回されて、淫核の裏側をぐっと強く押される。同じタイミングで、浩介もソコを強く弾いた。
「あ、あ、あっ……! も、だめだってばぁ、ん、んんぅっ!」
だめって言ったのに、私の体はいとも簡単に高みに押し上げられていく。それを見届けた2人は指の動きを止める。
「まだまだこれからだからな」
と、笑うのは光樹。
「もっと楽しませてくれなくちゃ困るよ」
と、耳元で囁くのは浩介だった。
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