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「ほら、こっちも集中して」
「んぁあっ…!」
光樹ばっかりに意識を向けていたら、浩介がわかりやすく焼きもちをやいた。ガンっと強く私の最奥に突き刺してくる。目の前に星が散らばって、体に一瞬力が入る。その瞬間、鋭い快楽が私の頭に向かって突き刺さっていくような感覚。
「……イッた?」
息絶え絶えな私が頷くと、浩介は満足そうに頷く。でも、腰の動きは止めることはない。
「あ、だめ、まって……イッたから、やめてぇ」
「やめないよ。ほら、またイキなよ」
浩介の言葉に導かれるまま、私は声を上げることもできずに、二度三度と絶頂を迎える。
「あー……十和子ちゃん、イッたらすぐにわかるからいいよね。ナカがきゅって締まる」
浩介との結合部からは、にちゃ、という粘っぽい水音。どんどん滑りがよくなっていって、浩介の動きも細かくなる。これは、彼の「出したがっている」サイン。私が下腹部にわざと力を込めると、浩介からは余裕が消える。
「……こら、イタズラしないの。わかってるから……欲しいんだろ? 出してあげるから待ってて」
再び最奥に向かって屹立を突き立てていく。
「んぁっ…! あ、んんぅ、ん、や、やぁ……!」
ぎゅっと目を閉じる。口元にあったはずの光樹のソレはいつの間にか無くなっていて、私のナカでは浩介の男根が膨らんできているのがわかった。彼の限界が近づいている。
「い、あ、あ、やぁあ!」
「ーーっ!」
浩介の呻くような声が聞こえ、ドクンと大きく脈打つのが粘膜と薄いゴム越しに伝わってきた。肩を大きく上下させた浩介が、私に近づいてくる。そして、唇に軽くキスをした。
「本当、最高。十和子ちゃん大丈夫?」
「だいじょーぶ……」
浩介はゆっくりと体を引いていく。ずるり、と楔が抜けていく感覚。くすぐられているような、ちょっと気持ちいいような。私は息を吐くと、近くでビニールの破ける音が聞こえた。視線を光樹に移すと、手慣れた様子で自分自身にゴムを被せている。
「あー、やっと終わった。時間かかりすぎ、遅漏か」
お預けをくらっていた光樹の笑顔は、まるで子どもみたい。体に付いているモノはそうじゃないけど。光樹は私の体を起こしたと思ったら、うつ伏せにする。あ、寝バックだ。私は少しだけお尻をあげて、両手を使って、さっきまで浩介に蹂躙されていた襞を開く。光樹から小さく笑いが漏れた。嬉しそうな声。
「えっろ。最高、十和子」
「ね、早く」
光樹の亀頭がぐずぐずに濡れた割れ目をなぞる。なぞるだけ。私はまたねだるけれど、光樹はそれを無視する。おねがい、と何度か繰り返してようやっと先っぽだけ……けれど、それもすぐに抜いてしまったり、入り口だけで抽送を繰り返したり。焦らされてばかりいて、苦しい。早く気持ち良くしてほしい。
「ねぇ、光樹ってばぁ」
「あぁ?」
「いれてよ、早く、お願い」
「ふっ、どーしようかなぁ?」
「お願い、ねぇ……!」
うつ伏せになっているから今光樹がどんな顔をしているのかわからない。けれど、余裕ぶってニヤニヤと笑っているに違いない。……光樹だって、早く気持ち良くなりたいはずなのに。
また、光樹の亀頭が入り口のあたりで止まる。ゆるゆるという腰の使い方に苛立った私は、少しだけ腰を持ち上げる。
「……んんっ!」
ようやっと真ん中あたりまで光樹の屹立が滑り込んでくる。私が大きく息を吐くと、光樹が頭を撫でた。
「お前、本当にエロいこと大好きなんだな」
そう言ってナカを揺さぶる。私は返事をする代わりに、甘い声を漏らす。でも、もっと欲しい。奥までシテ欲しい。もぞもぞと腰を揺らそうとすると、光樹の大きな手がお尻に触れ、軽く叩く。
「んんぅ……!」
「あれ? 叩かれるのも気持ちいいのか?」
「わかん、ない……ねぇ、シテってばぁ」
「やぁだ。ずっとお預けくらってんだ、楽しませろ」
光樹の屹立はお腹の中で動きを止めたまま、彼はいろんな所を触っていく。
背筋、お尻、光樹を咥え込んだ割れ目をなぞり、蜜を纏わせた指で甘く尖る淫核を擦る。私の体が震えるたびに、光樹は嬉しそうに笑った。
「一回このままイこうぜ。な?」
「、やだぁ、奥までシテよ……」
「ガン突きされんの好きだよなぁ、十和子。でもだめ。我慢しろ」
「そんな、あ、いやぁっ!」
うつ伏せになったまま、光樹の腕が腰の前側に回り、指先で突起をこねる。
「あ、あー、だ、めぇ、いや、や、やぁあっ」
膣の浅い所で繰り返される抽送が、快楽を呼び起こしていく。光樹は私の腰に腕を回し、突起をこねて、包皮を剥き、ぬるぬるの指先で擦り上げる。達するのは早かった。
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