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その一方で、レオナードのことは会えないときでも想い続けた。
愛し合えない夜は、会っているときの何倍も長く感じられた。
ようやく会えても、離れるときには余計につらくなった。
最初は、単なる同情だった。
たった一人で泣く彼が可哀想で、放ってはおけなかった。
いつの頃からか、恋に落ちた自覚はあった。
夜も日も明けないくらい、彼に夢中になった。
芸術的な美しさと無垢な魂に、感動を覚えてもいた。
それでもまだ自分は同性愛者ではないと思っていたし、結婚生活を続けていく自信もあった。
アンドリューは男子校出身だったが、同性を好きになったことはなかった。ローティーンの頃から、ガールフレンドに不自由はしなかった。
いくつもの恋を経験した。
どんなに激しく燃え上がっても、たいていは数か月で醒めて、もう次の恋に心が移った。
彼との恋は、同じ結果を辿らなかった。
彼ほど気掛かりで、心配になる相手はいなかった。
これほど泣かれたり、拒まれたりする相手も初めてだった。
会えないというだけで、胸が痛むほどの喪失感を覚えることもなかった。
彼は幼い子供のようで、アンドリューにとっては男でも女でもなかった。
直感だけで生きる、野生動物のようでもあった。
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