月の夜

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月の夜

十六夜の月に(ふくろう)はホウホウと何故に悲しむ。その声に気味の悪きを感じた阿児は震え、我が腕しがみつく。明けの明星よ梟の悲しみを照らしたまえ。 有明の月 稚児ゆかし 梟や          杉閑
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