エピローグ

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「もちろん、キミもだよ?」 彼女が頼光の生まれ変わりだった。 今まで長い髪で顔が隠れていたのと遠目で見ていたから気づかなかったが、実は女の子だったらしい。年の頃は20代半ばと言ったところか。 彼女はいつきのストライクゾーンど真ん中。 「あ…私は湊ことり(みなとことり)です」 そういって彼女は笑顔を向けた。 そんな笑顔があまりにも可愛くてきゅんとした。 ―オレ、好きかも。 「まさか源頼光の生まれ変わりが女の子だったなんてびっくりだよねー」 「…うん」 ―ことりちゃん、めっちゃ可愛いし!! 「よろしく!!」 いつきはことりに手を差し出した。 すると彼女は申し訳なさそうに握り返してきた。 「あーちょっと、いつきさん。ことりさんが可愛いからっていきなり手ぇ出さないでくださいよ?」 「ばっ、馬鹿いうなよ」 そういって笑ったけれど、すでにオレの意識は彼女に釘付けだった。 きっとこれが一目惚れってやつなんだろう。 灰色だった世界が急に色づいて見えてわくわくするのを感じた。
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