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≪酒呑童子に大嶽丸というと…この日ノ本でも最強と言われる鬼神…≫
酒呑童子と大嶽丸といえば1000年経った現代でもなお伝説の残る日本三大妖怪に数えられるほど強力で悪名高い鬼神である。
かつては人間によって退治されてしまったが、彼らが味方についてくれれば百人力である。
≪凄いわ、お父上。鬼神たちが力になってくれれば人間なんてひとたまりもないわ！≫
≪滝夜叉もそう思うであろう？我々は邪魔者を消して今度こそ、この日ノ本の新皇になるのだ！≫
烏天狗は高らかと笑った。
それから大嶽丸の首が眠る滋賀県にある善勝寺へ滝夜叉姫を向かわせ、自らは京都郊外にある酒呑童子の首が眠る首塚大明神へ赴き彼らの復活と説得を試みた。
そして京の町に小鬼たちが溢れだしたのはその数日後のことである。
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