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千晶side
耳元で「起きろ」と声が聴こえて、焦点の合わない目で声の持ち主を探して視線が空を彷徨った。
「千晶、おれを見ろ」
「…お、のだ…」
声に反応して、正面を向けばおれの目に小野田が映り込んだ。
「そう、いい子」
小野田に髪を撫でられて、おれはホッとして力を抜いてふにゃりと笑った。だって今の小野田は怖くないけど、さっきまでの小野田はなんだか怖かったんだ。
だけど、すぐにおれの表情は驚愕に変わったと思う。
だっておれの中で硬度を取り戻しながら小野田がゆるゆると腰を動かしてきたから。
「お、小野田っ、なぁ、おれもう…っ」
もうしたくない。だって小野田とは友達で、こうなるなんて想像もしてなかったんだぞ?なんでお前は男のおれを抱けるんだよ。こんなのおかしいだろ?
「もう、何?」
その声が冷たくて、キュッと胃が冷えた気がした。
「あ…ぅンッ、やっ…もう無理だからっ、許してっ」
そう言いながらも身体はまだ蕩けてて、小野田が腰を動かす度におれの口から甘い声が零れる。
「許してって、その言い方だとおれが酷いことしてるみたいじゃない?おれ酷いことしてる?」
おれの頬を撫でながら小野田が笑いかけてくる。その目がやっぱり怖くて、涙目でぷるぷると首を振った。
「…っして、ないっ」
「だよねぇ」
「…っあうっ」
ズンッと奥を一突きされて、衝撃で背中を逸らすと、無防備に晒した喉に食らいつくように小野田が唇を落として舌を這わせてくる。
「あぅっひぅんっ、動か、ないっでぇっ」
「動いて欲しくないの?」
「…っう、ん…」
「そっか…じゃあ千晶が動いてって言うまでコッチ弄ってようか?」
ツンと立ち上がった乳首を摘まれて、おれの中がキュッと締まる。
「あ…や、だ…」
「おれ乳首だけでイかせてみたかったんだよね」
乳首でイく?おれが?小野田に乳首を開発されんの?
おれを見ながら笑った小野田が、凄く愉しそうでおれは恐怖にカチカチと歯を鳴らしてた。
前立腺を亀頭で押し潰してきて、乳輪を指先でなぞられれば、腰が跳ね上がって自分から余計に前立腺を刺激するハメになる。
「あっンっ、ヒィンッ」
小野田の指がクニクニと乳首を潰して摘んで捏ね上げて、プックリとしてきた乳首を舌で転がした。
「待っ…やあっンフッ」
唾液で濡れた乳首が充血して赤くテカってエロさが増してる。
「千晶の乳首、女のコみたいだね」
そんな事言うなよっ!おれは乳首なんかでイきたくないんだってっ!
「やっ…ンンンッ」
爪先でカリカリと引っ掻かかれると、それに合わせるように勝手に腰が揺れて中が締まる。
「乳首気持ちいい?」
「ん…や…」
「千晶、ちゃんと答えろ」
命令するみたいに小野田に言われると何故か逆らえなくて、それが怖いのに口にするともっと気持ちよくなる。
「ヒッ、あ…ぅ気持ち、い…」
「さっき教えたろう?気持ちいい時はちゃんと言わないとダメだよ?」
「はぅっ…わかっ、た…」
「可愛いな、千晶」
「あふっ…ふぅンッ」
乳首を爪先で弾かれて、鼻から抜ける声すら甘く響く。
「ほら千晶、ここプックリして大きくなってるだろ?ずっと弄ってたらどこまで大きくなるかな?」
くるりと乳輪を指先でなぞってやれば、目にじわりと涙が滲む。
「ヒッ…やだ…それは、嫌だ」
だってそんなのされたら、人前で服を脱げなくなる。プールだって銭湯も行けなくなるよ。
「嫌?」
小野田に問われて首を振らながらおれはしゃくり上げた。
「ぅ、ひっうっく、ごめ…、なさ…」
怖い。おれ、小野田が怖いよ。
「あー泣くなよ。そんなに嫌ならしないって」
「本当…に」
「しない」
さっきまでの怖い笑顔じゃなくて、子供をあやすみたいな、そんな柔らかい笑顔で小野田が頷いた。
小野田が泣いたせいで縮み上がったおれのモノを擦ってきて、おれはそれに反応してすぐに甘い吐息を漏らした。なんかめちゃくちゃ恥ずかしい。泣いたばかりなのにすぐに気持ちよくなってる。
「ンッ…ふぁっ」
気持ちいい…。小野田とのセックスは一人でする何十倍も気持ち良くて、それにハマって戻れなくなりそうで怖い。
「お強請りして貰おうかと思ったけど、泣かせたお詫びにたくさんイかせてあげるね」
優しい笑顔のままそう言った小野田の顔が一瞬で消えて、現れたのはおれを観察する冷酷な目。
「え…」
「だからちゃんとおれを見てろ。目を逸らすなよ?」
それから命令する声。
「カハッ!やあっヒィン、ンンッ」
緩んでた窄まりに亀頭を突き入れられてぐりぐりと捏ねるように捩じ込まれた。おれの中はすぐにギュウギュウに締め上げて蠕動するように蠢いき出す。
「はっ、ひっうっンゥン、あぅっアッアッ」
激しく突き上げられて息も出来ない。
「飛ぶなよ千晶」
クツリと嗤った小野田の目から、言われた通りに目を離せないし、意識も飛ばせないんだ。おれの身体は、おれの意思はどうなってんだろう。
なんで小野田の言う通りに身体が反応しちゃうんだろう。
おれはグチャグチャになって、何度も何度もイかされてる間、ずっと小野田の目を見続けていたんだ。
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