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一方その頃の修道院では……
外ではワイバーンが襲撃を仕掛け、突如訪れた稲妻が瞬く間に空を覆い悪夢の始まりを告げていた。
「マザー、どうぞこちらへ」
病床を離れ、地下避難施設へとエドヴァンと一緒に向かっていた。ロレッタとロゼが出ていった跡、不穏を感じ取ったマザーは即座に教え子を先に地下へ送り遂げた。そうある1人を除いて。
「どうもありがとう。いつも面倒事押し付けちゃってごめんなさいね」
「いえ、マザーに仕える者当然の事をしているまでです。それにしてもまさかあの子が黒魔導士とつながっているとは驚きました」
「ええ、ですがまだ確定ではございません。彼女がもし、道を外してしまったというのであればそれを正すのもわたくしたちの務め……」
マザーは激しく咳込み吐血した。エドヴァンは急いで背中をさすった。
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