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「闇光線魔法スぺリマ……」
リリユスが手を前に翳し、指をエドヴァン達の方に向けると紫色の閃光が目にも止まらぬ速さで飛んできた。
危険を早急に察知したエドヴァンはマザーに覆い被さるように飛び退いた。倒れた拍子にエドヴァンの肩は射抜かれ風穴が明いた。そこから止めどなく血が溢れ、床を濡らす。
「すみません、エドヴァンわたくしのために……」
マザーの回復呪文で瞬時に蘇生した。細胞が活性化し、皮膚が瞬時に傷穴を埋めていく。
「いえ、私は当然のことをしたまでです。相手は小柄なリリユスですが魔が憑りついているようです。油断はしません」
「ええ、ですがなんとしてもリリユスの正気を取り戻させるのです」
エドヴァンは守護魔法を唱えた。鉄壁の鎧
頭と体を覆う竜族の鋼鉄の鎧が全身を覆った。
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