18人が本棚に入れています
本棚に追加
あなたの眼を覚まさせてあげる。竜を貫きし鬼神の刃。灼熱の炎を纏いし、鬼神の刃が姿を現した。
「この刃であなたの心を解放してあげます」
煉獄の炎帝!!剣の切っ先から溢れ出る炎が直線的にリリユスへ向かって襲いかかった。この炎は相手の魔力を喰らいつくす。リリユスはその炎に対し防御魔法シルドレイスを唱えると不気味な顔の付いた盾が姿を現した。
「無駄ですよ。私の高貴な炎はすべてを焼き尽くすまで止まないわ!!」
「ええ……分かってます。私は時間稼ぎ……消せないなら喰らうだけ」
盾が大きな口を開け、少しずつ炎を飲み込んでいく。まるで餌を喰らう猛獣のように禍々しい歯が生え喰らう度に嬉しそうに微笑んだ。
「これはね。まだ細工があるの。相手の魔力を自身の力に変えることが出来るの。便利でしょ」
にこっと満面の笑みを浮かべているのが何とも憎らしい。
最初のコメントを投稿しよう!