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「ええ、充分承知しています……ですがリリユスを止めるにはもうこれしかない」
エドヴァンの周りの空気がざわつき出す。足元に突如現れた赤い六芒星から風が渦巻きエドヴァンを包み込む。
「何かするつもり……?」
リリユスは警戒心を高めエドウィンを睨みつけた。
竜巻の如く、風が吹きすさび、次第に炎が交わり、赤い竜へと姿を変えていく。召喚魔法轟龍の咆哮!!
竜巻があがると中から巨大な影が姿を徐々に現した。凜とした艶やかな鱗巨大な牙が無数に生え、身体のあちこちから火を噴き出していた。高貴な眼差しがリリユスを捉えた。
「召喚魔法……サラマンダーを呼び出した。流石エドウィンさん……」
一呼吸置いて、再びリリユスの魔力が高まったかと思うと彼女の足元にも六芒星が浮かび上がった。
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