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「邪魔者は消えた。あとはマザーを掻っ攫う」
身動きが取れないマザーの元に瞬間移動し、手に拘束魔法をかけた。
その時、リリユスの背後に転移魔法の魔法陣が現れ、中から2人の小柄な少女たちが転がり出て来た。無事着地したロザと頭から落ちておでこをぶつけたロレッタ。
「あなたたちどうして……」
マザーは薄れゆく意識の中で絶望を感じたような気がした。この場所にだけは来てはいけないと……
「ロザにロレッタ……すんなりいかないものね」
ロザとロレッタは辺りを見回して今起きている状況に呆然とした。周りに転がる仲間たちの亡骸、そして捕らえられているマザー……そして何より巨大な龍を使役している同じ穴のむじなで育ったリリユスの姿。
何が何やらどこから考えたらいいのか整理に時間が掛かった。
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