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ロレッタは誓いを胸に行ってきますと軽快に挨拶を交わした。おばあちゃんが風呂敷きで包んだモノをロレッタに渡した。
「長旅はお腹も空くだろうからこれを持っておいき」
おばあちゃんが渡してくれたのは愛情が籠ったお弁当を授かった。
「ありがとう、おばあちゃん!!」
「なあになあに、ロレッタの手助けになればわたしゃ嬉しいよ。また、いつでも困ったことがあれば戻っておいで」
おばあちゃんは笑顔をロレッタに向けた。この人たちにはこれまで本当にお世話になった。必ずや恩を返しに戻って来ると頭の中で誓った。
「まずは仲間探しからじゃろうのう。魔人復活まで残り僅かというところで近隣の魔物も狂暴化してきておる。お主は強い、じゃが1人ではいずれ限界が来るじゃろう。まずはここから近くの村、レディベトにて情報を集めるのがベストじゃろう」
おじいさんは地図にチェックを入れ手渡した。中央に憎きレグナマリアの字が見え頭の中に怒りの念が湧いた。それを察してか決して1人でレグナマリアに戻ろうと考えるんじゃないよと一言念を押された。
ロレッタは笑顔でうんと答え出発をした。長い冒険の幕が切って降ろされた。
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