最終作戦

1/1
前へ
/6ページ
次へ

最終作戦

 その後も優木にあの手この手で嫌がらせを試みたが、結局優木を怒らせるには至らないまま放課後を迎えていた。というか、嫌がらせを嫌がらせと認識されているのかすら怪しい。「仏の優木」、恐るべし。  私は最後に少し強硬な策に打って出ることにした。最終作戦。その名も、「靴の中に画鋲」作戦。作戦内容はそのままだ。悪意丸出しだが、作戦終了後に理由を話して誠心誠意謝れば許してくれるだろうと、優木の優しさを信頼していた。  それがまさか、あんなことになるなんて。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加