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翌日。
朝礼のときマーガレットが皆の前へ進みでた。短い間でしたが、と例によった挨拶を述べている。
転任していくという。
こんなに早くも居なくなる?!
流石に面食らったが
マーガレットとは親交を温めた際にちゃっかりと連絡先を交換してある。
これから先にそれが進展することは考えにくい、、、が、、、。
しっかりと時は先に進み、僕も僅かに歩いている。
マーガレットは転任の準備のためだろう、挨拶だけして、以降、姿を現すことは無かった。
掴みかけた温もりの手触りを
僕は忘れることなく思うだろうから
前に星の飾をまえに願った願いは、もういいです。元に戻ってなくなったとしても。
と過ぎた星の夜に思ったこと。
置いていかれ捨て去られるがまま、
なす術が無かったのは赤ん坊の頃。
決定打となった、あの時という時に戻れる事は流石になくとも今の僕は子どもでなく、
僕は彼女に会いに行くことができる。
2本の足がある限り。
そのことを忘れてはいけない、と思いながら星が流れた夜に見上げた窓を見上げて今夜も眠りにつく。
冷え込む窓から伝わる冷たさ、それも、
流れた星の景色を思うと、星屑からの風のようだ。目の奥を冷すその風を瞼に受けて目を閉じる。
明日に向って。
ふとした胸の惑い、それはマーガレットという慰めを僕にもたらした。
寂しさは募り、ついには別れを余儀なくされたとある彼女、また別な花のようである女性に、心は戻り行くのにもまたなす術なかった。
新しい出会いに向かうでもない日々は人生のある時に育んだ一時の暖かみの光のなかに真の願いを見出した。
星の灯りに願い彗星のように現れたマーガレットは、素になった心がその赴くままに願い、ホントの望みに自ら立ち向かおうとしたら、すぐさま運命の道から立ち消えていったのだった。
役目があったのなら、それは可哀想な僕に星の気まぐれが起こしたおかしな慰め、であり
一時の麻酔のような忘却の廻り道に咲いていた花だっただろうか。
それは巡る季節をまつだけなく、藤の花薫る光溢れれる日々目差して歩きだすのに、早すぎることはない事を知った冬の最中のこと。しかし心はまだ明日もおなじ事を思って眠りにつく可能性を孕んだ準備中。
(春過ぎて来る夏の前迄にまだ猶予あり。)
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