俺達の『サンタと泥棒は紙一重！？』

「ジャジャーン！どうだ？」

ポーズを決めながら登場する父ちゃん。

今時ジャジャーンって。
そんなことを思いながら母ちゃんが顔を向ける。

「・・・あんた、ふざけてんのかい？」

「バカ言うなよ。大真面目だよ」

母ちゃんの目の前にいるのは、赤い服に白ひげのサンタの真逆。
上下黒服の黒帽子、さらには白ひげの代わりに白マスク。
追い撃ちはサングラス。

どこからどう見ても泥棒、良く言っても強盗。

「あんたこの時間はどこの銀行も閉まってるわよ」

母ちゃんのブラックジョーク。

しかし、父ちゃんはいたって大真面目。

「お前も着てみたら分かるさ。気持ちが一新されるぞ」

変な方向に一新されてますけど。

「もう勝手にしな」

ヤル気満々の父ちゃんに、母ちゃんは呆れ果て放っておくことに。

父ちゃんは意気揚々と寺門の部屋へ。