語感とリズムと五七五

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語感とリズムと五七五

 アーシュラ・K・グウィン著の「文体の舵を取れ」。  この本には、いくつも役立ちそうな練習問題が含まれている。小説を書くにあたって必要になる技術。それらを駆使するために必要となる何か。今ここに至って私がこれに出会ったのは、より高みに私を登らせようとする何らかの意思が働いたためなのだろうか。本当にそうかはわからない。本当にそうであったとしても、そうでなかったとしても、別にどちらでもかまわない。今はただ、なんかしらの材料が欲しい。きっかけがあれば走り出す。走り出せば、慣性が働く。  日々の仕事は忙しく、今日も九時まで残業だった。とはいえ定時が七時なので大した過労にはなっていない。朝がそこまで早くはないので仕事が終われば酒をあおれる。禁酒を始めるはずだったのが、いまだに飲まない夜はない。酒を飲むと頭は回る。頭が回ると論理は歪む。歪んだ論理はどこかで途切れ、脈絡は翌日、見捨てさられる。  このようにして、語感だけで文章を紡ぐと何やら何やら良い事があるらしい。 ーーー 練習問題① 文章はウキウキと 問一 声に出して読むための語り(ナラティブ)の文を書いてみよう。 ーーー  求められるのは語感のみ。書いたらしっかり音読を。読みでリズムが取られれば何かしら、広がるものが何かある。そのようにして何かしら、自己を高める何かしら、きっと何かが現れる。  五と七の響きのある言葉を、意識的に盛り込んでみた。
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