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朝緋とレイのifストーリー
※「怨霊、恋をする。」の『自己紹介』までのifストーリーです。是非そちらを読んでからこちらの作品を読んでください。
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沙紺と夕霧は、『箱型の何か』の説明を紅目に受けていた。
「このボタンを押してこの画面になるから、この『あぷり』とやらを押すのだ。」
「『あぷり』ってなんだ?」
「我にもよく分からないのだが、この四角いマークを押せば、色々な機能が使えるらしいのだ。それが『あぷり』だそうだ。」
「へぇ、色々便利ねぇ♪︎」
紅目は、闇命に貰った古いスマホの使い方を教えているみたいだが、あまりに紅目が機械音痴な為、闇命は紅目に教えた後は「紅目ちゃん、後は任せた (๑•̀ㅂ•́)و✧」と他の妖への説明を投げ出したのである。(最低限のことは覚えさせたが、それでも一時間以上かかったので無理はない。)
「この『受話器が描かれているやつ』は電話で、この『なんか吹き出しが描かれているやつ』は文章でメッセージのやり取りができるらしい。あとこれは本堂でしか使えないのだが、『赤色の中の白い三角が描かれているやつ』は動画が見れるらしいぞ。」
「ほぉ……分かった。だが、こんな薄っぺらいので電話やら何やらできるのか?」
「現代は進化しているんだぞ、わんころ一号……」
「俺を年寄りみたいに呼ぶな!」
「我よりちっこいからそれはないだろう。」
そんな会話を夕霧は「うふふ」と笑を零しながら聞いている。何せ、紅目より沙紺の方が年上だというのを紅目は知らないものだからおかしいものだ。
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