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終話 そして今日も始まる
目覚ましが鳴り続ける。ベッドで寝てた私はビックリして、飛び上がる様な気持ちで目覚ましを切る。
「はー。ビックリしたー」
1人言を言って、歯磨き洗顔ヘアメイク、ロングヘアーの為紐で束ねる。
「良し!!」
朝はショーケースの残りの、ハムチーズサンドを食べる、コップに水を蛇口から注ぎ飲み干す。
目覚まし時計を見る7日、出勤は9日までに着くこと。眠たさでぼーっとする。はっ、寝てはいけない!!
制服と言ってもエプロン1つである、何枚かあるため毎週日水で下着も洋服もエプロンも石鹸でゴシゴシ洗う、体を洗うのは水のシャワーだ勿論石鹸、とにかく冬は冷たくてガチガチになった気分になる。
時間をもて余して居るので、親方のパンを作ってる所を見学しよう。と言う訳でお金も出ないのに、自宅から町へ歩き出す、町の中は、ウサギイールという二足歩行のウサギの獣人、背丈は腰くらいかなと。ハンターらしき方々が、ビュンビュンお空を飛んでいく、カッコいい。
学校上がり立ての私は、パン屋さんに就職したのだ。そんな事より、ウィンドレイズリングが空飛ぶ指輪で、なんと、10万プルーフもするの、便利そうなんだけどなぁ。
雑念でまぜこぜになった私の頭は、親方のパン屋に入ると、心のモードチェンジをする。帰り前にも掃除するんだけど、開店前にも掃除する。
今日は早く着いたし、やってしまおう、特にショーケースは念入りに、先に高い所からはたきでホコリを地面に落としていき、床に溜まったホコリを、ホウキで纏めてちり取りですくって、ゴミ箱へ捨てる。
いつもの要領だ、それから水を含ませたキレイな雑巾で壁を磨く、床用雑巾で床を磨く。しかし、大きな店舗だったら、掃除も大変そうである。
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