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「どうしちまったんだ。こちとら準備万端だってのにお迎えが来ねえぞ」
俺様の名前は石川棒太郎
幼稚園のお迎えのバスを待っている現役バリバリの幼稚園児(4歳)だ。
いつもなら朝の8時迄には来るバスが、8時を過ぎた今も一向に来る気配がない。
この炎天下の中外で俺様を待たせるとは良い度胸だ。
しかし隣の家の福岡濡美も家の前に出てないってのは気になるな。さては下痢便でもして遅刻してるのか? いや、遅刻はバスの方か。
おっと濡美の下痢便を考えていたら、俺様も下痢便をしたくなってきたぜ。
ブリブリブリブリブリブリ
ふぅ。パンツの中にこんもりしちまった。
「あっ、棒太郎うんちしてる!!」
いつのまにか濡美が外に出ていた。
「おやおや濡美じゃないか。人の恥ずかしい所をあんまり指摘するもんじゃないぜ?」
「恥ずかしがってないくせに〜」
いや、恥ずかしがってないと見せかけて恥ずかしいんだよ。
それはこの文章を書いている筆者も同じさ。
すまない読者の皆。実は私はもうすぐ寿命を迎えるんだ。
死ぬ前にとんでもない文章を書きたいと思っていた。そしてコンテストに応募して是非とも大賞を取りたいとも思っている。
私が死んだ後、この作品が国語の教科書に載っているぐらい有名になっているように天国から願っているよ。
おっと。天からお迎えが来たようだ……サラ……バ……ダ……バタリ。
完
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