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3日目
「今日も、会えますか?」
彼女から、また連絡がくる
「もちろん、じゃあまた昨日と同じ時間で」
ウッキウキで返信した俺は、ソワソワして落ち着かなかった
昨日は、とにかく幸せだった
隣には、モデルのように美しい女が歩いている
すれ違う人が、俺を睨みつけてくる度に
とてつもない優越感に浸っていた
一緒に食事をした時も
もはや味なんて感じないほど、彼女に夢中だった
手を繋いでも、繋いでいるという感覚が無かった
それだけ、浮かれていたということだろう
結局、キスは出来なかったが
今日こそは、絶対ホテルに連れて行ってやろうと、心に決めていた
待ち合わせ場所に着くと、まだ君は来ておらず、また近くのベンチに腰をかけようとした
すると、昨日と同じタイミングで、声を掛けられる
「まだ12時10分ですよ? どれだけ楽しみにしてたんですかぁ〜? まあ、それは私も同じなんですけどね」
また、知らない人に声を掛けられた
「え? だ、誰ですか?」
「ちょっとぉ〜 それ、流行ってるんですか? 本当に忘れられたんじゃないかって、不安になるんですけど!」
おいおい、待てよ
これも、彼女だと言うのか?
昨日とは、また"別人"だった
髪は昨日よりも長く、声も高い
身長は少し小さくなっていたが
何より、胸がデカい
昨日の彼女はそこまで大きくなかったはずだ
しかも、やけに露出度が高い服を着ている
太ももと谷間が丸見えだ
―――良いじゃねえか
この女も、悪くねえな
すんなりと受け入れてしまった俺は
彼女とのデートを楽しむことにした
当たりが暗くなってきた頃
そろそろ帰ろうかという雰囲気になってきた時、俺は思い切って、ホテルの前で誘ってみた
「ちょっと、休憩していかない?」
彼女は少し驚いた顔をしたが、すぐに笑顔になった
「随分と、積極的なんですね」
俺の腕に絡みつき、胸を押し当ててくる
俺たちはそのまま中へ入り
疲れ果てるまで、互いに身体を求めあった...
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